
2022年に初めての子供(娘)が生まれ、当時勤めていた会社で育休をフルに1年間取得しました。
その経験を元に、男性の育児休暇についてミニマルな思考でお伝えします。今の時代、男性も育休を取得するか悩んでいる方は多いと思いますので、少しでも参考になれば幸いです。
男性育休のミニマルな思考

今の会社でキャリアアップを目指すのであれば取らないことに越したことは無いですが、転職を考えている、もしくは今のキャリアにこだわりがないのであれば、絶対に取得するべきです。
1年間フルで取らず数カ月でも、「育休」はパートナーに寄り添える時間、一生に1度しかない子供の成長の瞬間を共有できる貴重で大切な時間を過ごせます。
育児休業取得の経緯


今の会社は転職予定だし、子供も生まれるし育児休業を取得してみようかな・・・転職してからだと休むの難しそうだし・・



私も休業予定だし一緒に子育てしましょう!



そうしよう! だけど内容もよく分からないし、何の申請をすればいいかも分からない・・
私が育児休業を取得した理由
①転職を決めた時期と妻の出産が重なった、
②転職するので会社で気を遣う必要なくなった、
③転職後は直ぐに休めないと思った、
④会社を休んで収入があるなら単純に休みたかった、
理由はこの4つです、色々なタイミングが重なったのとシンプルに仕事を休みたい気持ちがあったからです。
今回は私の経験を元に簡潔に男性の「育児休業」について紹介します、内容を完璧には書きませんので、詳しく知りたい方は各リンク先で確認してください。あくまでも私の解釈でミニマルにお伝えします。


「育児休業」とは、
原則1歳未満のこどもを養育するための休業
「育児休業給付金」とは、
1歳まで養育するために育児休業を取得した場合において、休業前の賃金の67%または50%相当額を支給する給付金



つまり、1年間仕事をしなくても手当が支給されるので、収入がある生活で育児に専念できる!



だけど手当はいくら貰えるのかな??
育児休業中のミニマムなお金の考え方


例えば額面給与が平均30万だとします。育休開始から最初の半年間が約20万、後半の半年間が約15万
厳密には休業開始時賃金日額(A)× 支給日数(B)× 支給率67%または50%(C)
(A)は「育児休業を開始する前6ヵ月間の賃金÷180」によって計算します。賃金の総支給額であり、賞与は含まれない
(B)は原則として、「30日間」
複雑に考えず、ミニマルに考え、最初の半年間は総支給額の67% 後半の半年間は50%で計算
これでおおよその支給額が把握できる



つまり半年間は総支給の67%、半年は総支給の50%
思ったより貰えるかも、、



社会保障や所得税も免除されるよ



なるほど、「育児休業給付金」は非課税、つまり所得税はないね。
さらに「育児休業」中は健康保険料、厚生年金保険料が免除される
給与所得がなければ、雇用保険料もないね


育児休業中に免除されるものは、
健康保険 厚生年金(収めている扱いになる) 所得税 雇用保険(休業中は無給のため発生しない)
住民税は免除されないので注意



免除も含めると手取り額の80%くらい貰えるね


お金のことは以上です。半年間は手取りの約8割貰えるので非常にありがたいです。社会保障免除も安心感があり育児に専念できました。
周りの反応


①職場の同僚 ②直属の上司 ③組織の部長 ④部下 職場関係4つの反応です。
①職場の同僚



1年間休むんだ、いいなー
その後は仕事どうするの、そのままやめるの?



まだ分からない、取り合えず復帰してから考えるよ
((遊ぶわけでなないけどな))
②直属の上司



おめでとう!良かったね、ゆっくり休んで子育てして



ありがとうございます!
((女性だし理解度が高い!直属の上司で普段からやり取りしていて関係地がいいからな))
②組織の部長



そうなんだ、休みの間は他の人が仕事を引き継ぐから今のポジションは維持できなので降格だな



ごめん、そういう事なので降格だって



分かりました、大丈夫です。
((予想はしてたけど育休を理由に降格って法的にダメだったよね・・・まぁ今の会社に何も求めてないからいいや))
②部下



おめでとうございます!お子さん楽しみですね!



え、そうなんですね。仕事大丈夫ですかね?



ありがとう!負担かけるけど代わりの人が引き継ぐから大丈夫だよ
((前向きにとらえてくれる人が大多数だけど、若い男性部下の一部はネガティブにとらえている人もいるな))
降格は予想の範囲内で、この会社でのキャリアアップはもう求めてなかったので、そのまま受け入れて1年間フルで休暇を取りました。周りは基本的に祝福してくれますが、やはり性別により理解度に差がありそのまま反応の違いに表れていました。
育児休業の手続き


私は会社員なので会社に報告して、会社から必要書類を受け取り、会社に提出。後は会社が社会保障の免除や給付金の手続きをしてくれます。ありがたいです。
【必要な書類】
自分で用意するのは、母子手帳などの出産日確認書類と給付金を受け取る通帳のコピーぐらいですね、後は会社が用意する書類を記入。会社が用意する書類は2つ、
①「育児休業申出書」
②「 育児休業給付受給資格確認票・(初回)育児休業給付金支給申請書」
【ポイント】
①「育児休業申出書」を1ヵ月前までに会社に提出。
提出が1ヵ月前なので周りへの申告はもっと前に。私はかなり前から育休を伝え、仕事量を減らし後任に引継ぎました。
②出産後「出生届」を出す。※様式は会社に従う
② 「育児休業給付受給資格確認票」を会社に提出する。
書類は複雑ではないの問題ないと思います。とにかく早めに伝えることですね。
育児休業中・仕事復帰後の感想


休業中
とにかく育児に追われていました。
最初は「時間に余裕があるから、育児しながら趣味も楽しめて良いな」と安易に思っていましたが、、、甘かったです。
妻と一緒に休業して常に2人いましたが、自分の時間はなくすべて育児費やしました。1年間の休業で後半は慣れてきて、交代で少し自由な時間を作っていました。
人生で一番大変な1年間でしたが、今までの人生の中で1番幸せな1年でもありました。
子供の成長の瞬間を見れるので、それだけで全て報われます。仕事をしてたら「いつの間にかあれもこれも出来るようになっていた」が多かったはずです。
仕事復帰後
復帰後すぐは細かい業務内容を忘れている事も多々ありました。しかも私は降格したので、そのポジションでの仕事は10年ぶりで分からないことが多かったです。それでも体に染みついた仕事は2ヵ月程したら問題なく対応できていました。
知り合いが退職してたり、知らない後輩が上司になっていたりと1年あると変化が大きかったですが、転職するつもりだったのでメンタルも問題なく過ごせました。
復帰後もキャリアップを目指す人は1年分のリカバリーをするため、かなり頑張らないといけないと感じます。
男性育休のまとめ


その会社で復帰後どうしたいかで取得するか考えた方が良いです。
今後もキャリアアップを絶対に目指す
1年間取るのは厳しく感じます。取得するにしても復帰後覚悟を持って仕事に取り組んだ方が良いです。または1ヵ月だけ取得して仕事に支障をきたさないようにする。中間の考えとして半年間取得して収入面で不安を残さない。
現状維持や今の会社に求めることはない
ぜひ1年間フルで取得してください。
人それぞれなので正解は無いですが、仕事に関係なく育児休業は取得する事を勧めます。
生後4ヵ月までが一生で1番成長すると言われています。その成長の瞬間が見れるのは今だけです。仕事は「子供」のため、という今までないモチベーションが追加され今まで以上に頑張れます。

